DELF Primは、フランス国民教育省認定の公式フランス語資格である一連のDELF/DALFの中でも最年少の段階にあたります。
DELF Primは、外国語としてのフランス語の初心者であるあらゆる児童を対象としています。フランス語の初歩レベルにあたる学習を開始している、あるいは、居住国での現行規定によって初歩のフランス語の学習年齢にある児童が受験できます。合格すると、一般DELFと同じ証明書が発行されます。
DELF Primはそれぞれ独立したディプロムで構成されており、各々のレベルはヨーロッパ言語共通参照枠が定めた基礎段階のレベルに対応しています。
欧州共通言語参照枠での等級 |
DELF |
言語使用者 |
A1.1 |
DELF Prim A1.1 |
基礎段階 |
A1 |
DELF Prim A1 |
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A2 |
DELF Prim A2 |
各試験は、以下の4つの能力を評価します:
聴解
読解
口頭表現
文書作成
試験問題は大人向けのDELFと同じ形式を採っていますが、受験者の就学状況(フランス語への感受性を育む段階/初歩的習得/学校教育での言語)を問わず、外国語としてのフランス語学習初心者の児童を対象としたテーマが出題されます。
フランス国外では、DELF Primはフランス語の能力を国際的に認められた証明書によって示すことができます。
フランス国内では、DELF Primは新たに入国した外国人の学童に勧められています。
ヨーロッパ言語共通参照枠では、A1.1レベルの使用者が以下の言語的課題を達成できるとしています:理解すること |
聞くこと |
非常によくあるやり取りの状況に関して、日常生活上の情報(広告、天気予報、メッセージ、繰り返し発される情報)を理解することができる。社会生活での具体的な必要に応じることができる。 |
読むこと |
日常生活の状況において、短い文章の中で、数字、固有名詞、および視覚的に明示されるその他の情報(価格、時刻表、案内標識、地図、使用説明書)を見分け、理解することができる。 |
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話すこと |
やりとり |
相手が理解を示し、非常にゆっくり話し、分からない時に繰り返してくれるなら、非常に簡単なやり取りをすることができる。 |
表現 |
物や手助けを人に頼んだり、与えたり、返したりすることができる。 |
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書くこと |
書くこと |
日常生活の行動に関して、非常に短いメッセージを書くことができる。自分自身についての情報を与えることができる(質問表や個人情報カードでの名前、国籍、住所、年齢)。 短い語やメッセージを書き写すこと、数字や日付を書くことができる。文字の様々な書き方を見分けることができる。 |
試験の種類:A2 |
試験時間 |
得点 |
聴解 日常生活の事柄に関する3つか4つの録音された短いテキストを聞き、設問に答える(聞き取り回数:2回)。 聞き取り時間:約 5分
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25分 |
25点満点 |
読解 日常生活の事柄に関する3つか4つの短いテキストを読み、設問に答える。 |
30分 |
25点満点 |
文書作成 2つの短い文書(友人への手紙やメッセージ)を作成する。 |
45分 |
25点満点 |
筆記試験合計時間:45分間 | ||
口頭表現試験 試験は以下の3部で構成される: |
6~8分 |
25点満点 |
DELF Prim A2の合格点:100点中50点
各試験に必要な最低得点:25点中5点
例 DELF Prim A1.1 : 例 DELF Prim A1 : 例 DELF Prim A2 : |
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