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DALF - ダルフ・フランス語上級学力資格試験

DALFは、言語に関する欧州共通基準のレベルに基づき、フランス国民教育省により交付されるディプロムです。このディプロムは、外国語として習得したフランス語のレベルを証明するものです。

この証書は国際的にも認知されており、生涯有効です。

DALFを取得すると履歴書に付加価値を与えることができ、フランス語が必要とされる企業への就職を容易にします。また、フランス語圏やヨーロッパの大学、一部のグランドゼコールへの入学資格として認められています。

DALFは、習熟した学習者のレベルに対応しています。つまり、公共、個人、職業や教育など、社会のあらゆる側面が試験問題で問われ、受験者はすべてのテーマについて理解し、難なく表現することが前提となります。

DALFは、CECRL のレベルに対応する2つのディプロムで構成されています:DALF C1とDALF C2。

DALF C1 の紹介

DALF C1 を受験するためには :

  • 長くて難解な、様々な種類の文章を理解し、明示されていない部分についてもその意味を理解することができる。
  • ためらうことなく、流暢で自然に自己表現することができる。
  • 社会的、専門的、学術的な場面において、効果的かつ柔軟に言葉を使うことができる。
  • 複雑なテーマについて、明瞭で構成の整った方法で自己表現できる。

試験とは

Pen

筆記試験

試験時間:4時間

試験内容 :

  1. 聴解、2つのexercices
    いくつかの録音を聞いて、理解し質問に答える。

  2. 読解、1つのexercices

  3. 文書作成、2つのexercices
    200~240語で総論を作成する。与えられたテーマに基づき、250語以上の文章を作成する。

Pen

口頭表現試験

試験時間:面接30分、準備60分

試験内容 :

  1. 与えられた資料を用いて、指定されたテーマに関するプレゼンテーションを準備し、面接官に自分の見解を述べる。面接官から質問を受け、見解について話し合う。

採点・試験結果について

100点のうち、「最終点数」が50点以上が合格(admis/e)、50点未満は不合格(non-admis/e)、4つの分野(聴解・読解・文書作成・口頭表現)のうち、5点未満がある場合は、合計が50点以上でも不合格(除外 éliminé)となります。

DALF C2 の紹介

DALF C2 を受験するためには :

  • 細かな意味を正確に伝えることができる。
  • 暗示的な意味の含まれる慣用表現や一般的な表現を使いこなすことができる
  • 困難に出会っても相手にほぼ気づかれないように、スムーズに言い直すことができる。

試験とは

Pen

筆記試験(読解・文書作成)

試験時間:3時間30分

試験内容 :

  1. 2000語程度の一連の資料から、構成の整った文書(記事、論説、報告書、演説など)を作成する。

Pen

口頭表現試験(聴解・口頭表現)

試験時間:面接30分、準備60分

試験内容 :

  1. 録音を聞き、内容をまとめる(音声は2回流れます)

  2. 資料に基づき、問題提起をし、自分の見解を展開する。

  3. 面接官との討論

採点・試験結果について

100点のうち、「最終点数」が50点以上が合格(admis/e)、50点未満は不合格(non-admis/e)、2つの分野(「読解・文書作成」、「聴解・口頭表現」)のうち、10点未満がある場合は、合計が50点以上でも不合格(除外 éliminé)となります。