TCF(フランス語学力テスト)

TCFとは?

TCF (Test de Connaissance du Français) は、フランス国民教育省が認定した総合的なフランス語学力を測るテストです。点数に応じて受験者のレベルを、言語に関する欧州共通基準 (CECRL) の6段階で判定します。 TCFは、自分のフランス語能力を英語のTOEICのように素早く確実に測ることを望む、16歳以上の方全てを対象としています。また、DELF・DALFの受験に際し、どのレベルを受験するべきかの判断基準にもなります。受験者にはテストの成績を記載した証明書(有効期間2年)が発行されます。
TCFは国際基準・統一規格の語学試験で、3つの分野がある必須試験と2種類の補足試験があります。順応性とシンプルさをあわせ持つTCFは、フランス留学をお考えの方や海外で活躍される方のご要望に最適な試験です。


〔基本〕必須試験

テストは解答選択方式76問で実施され、聴解(29問)、語彙・文法(18問)、読解(29問)の3分野で構成されます。試験時間は全体で1時間25分です。

 

〔オプション〕補足試験(口頭表現・文書作成)

語学力証明を補完するために、いくつかの試験センターでは、基本の必須試験に加えて、2つの表現力試験を実施しています。
- 口頭表現試験:
面接官1名と12分間の面談を行います。面談は録音され、必須試験の答案と共に採点者に送られます。
- 文書作成試験:
1時間の時間内に、3つの課題に答える文章を作成します。課題の難易度は進むにつれて高くなります。

TCFのメリット
  1. TCFには不合格はありません。全ての成績に対して公式証明書が発行されます。各分野に関する自分のフランス語の実力を、欧州共通基準(CECRL)の6段階のレベル(A1 / A2 / B1 / B2 / C1 / C2)で正確に把握することができます。
  2. TCFの試験形式は日本人の学習習慣になじみやすいものです。解答選択方式の答案はフランスでスキャナー読み取りによって採点され、シンプルで効率的、かつ客観的なテストとなっています。補足試験(オプション)はFEI(旧CIEP、国際教育研究センター)の研修を経て資格を取得した採点官チームによって、二重点検方式で採点されます。


TCFを受験するには

TCFへの出願は、FEI(旧CIEP、国際教育研究センター)認定の試験センターで直接行ってください。テストは年に数回実施され、日程は各試験センターによって異なります。受験料・試験日程・出願方法については、各試験センターにお問い合わせください。試験センターのリストはこちらです。

<注意!> 一旦テストを受けた後で新たに受験する場合は、30日間の間隔を置く必要があります。

■ TCF受験にあたって

  • 16歳以上の方対象の試験です。
  • 受験ご希望の試験 センターへ直接ご出願ください。
  • 試験日程・試験時 間等は試験センターによって異なります。受験ご希望の試験センターへ直接ご確認ください。
  • 一度ご出願された後、新たに出願される場合は、30日間の間隔を置く必要があります。試験当日欠席の場合も同じです。


結果通知

TCFの結果はFEI(旧CIEP、国際教育研究センター)が発行する証明書によって通知されます。受験者は、個々の試験に関する成績(必須試験は各分野699点満点のスコア、補足試験はそれぞれ20点満点の評点)と、欧州共通基準(CECRL)のレベルとを知ることができます。必須試験については、3分野全体の総合スコアおよび6段階中の総合レベルも算定されます。結果は試験終了後約1ヶ月で通知されます。結果通知の手順については、各試験センターにお問い合わせください。


■ TCFについての詳細な情報ページ:https://www.france-education-international.fr/test/tcf-tout-public?langue=fr

TV5サイトのフランス語練習ページ:https://apprendre.tv5monde.com/fr